都心からのアクセスがいい人気観光地の箱根。電車などで気軽に行けるので日帰り旅行でも十分に楽しめます。
もちろんアクセスの良さだけでなく、温泉や駅前の商店街、他にも様々な観光スポットがあることも箱根が人気の理由。泊まりで時間をかけて観光すれば、日帰りとはまた違った楽しみ方ができます。
そんな箱根について、今回は金曜日の夜から1泊2日で箱根を楽しむ観光プランを紹介します。
金曜日に早く仕事を切り上げることができる方はもちろん、そんなの関係ない方も、アクセスのいい箱根だからこそ、金曜日の夜発で満喫できる旅行をお楽しみください。
金曜日の夜から箱根旅行に行くプランのメリット
都内周辺などからであれば日帰りでも楽しめる箱根へ、なぜ金曜日の夜から泊まりで行くのか?
仕事を切り上げてから出発するので、仮に午後休やプレミアムフライデーだとしても箱根に到着するのは夕方〜夜になるでしょう。職場やお住まいの住所によっては、時間もなくちょっとバタバタした出発になるケースもあると思います。
でもあえて土曜日の朝ではなく金曜日の夜から箱根に行くことで、日帰り旅行にはない良さを味わうことができるんです。
「仕事の疲れが溜まっているので土曜日の出発でもいいじゃないか」
そうお考えの方もいるでしょうけど、そういう方にこそ、僕は金曜日の夜に出発することをオススメします。
温泉に入って1週間の疲れを癒す
箱根といえば温泉!箱根には「箱根二十湯」と称されるほどたくさんの温泉があり、またその場所の源泉ごとに特徴があります。金曜日の夜から1泊2日で箱根に行くことによって、箱根の温泉で1週間の疲れを癒すことができます。
箱根には日帰り温泉を楽しめるところも多数ありますが、宿泊と比べると時間を気にしてしまう分くつろぐことができません。
仕事を切り上げてからなので到着は夜になったとしても、そこから温泉や食事、お酒を楽しみ朝まで寝ることができるのは、やはり泊まりで行く1番の特典です。
1週間働いた疲れもあって出発は面倒に感じるかもしれませんが、到着すれば身も心もリフレッシュしながら素敵な金曜日の夜を過ごすことができるでしょう。
土曜日の箱根観光プランに選択肢が増える
アクセスのいい箱根は、小田急線新宿駅から特急ロマンスカーに乗車すれば約85分で箱根湯本駅に到着します。とはいえ、現地で朝を迎えるよりも起床時間は早くなり、せっかくの週末の朝をゆっくり過ごすことはできません。
しかし金曜日の夜から箱根に行けば、土曜日の朝一から箱根を観光してもいいですし、チェックアウト時間ギリギリまで温泉旅館でくつろいでから観光することもできます。
すでに現地にいる分、土曜日の時間の使い方(観光プラン)の選択肢が増えます。
日曜日は自宅でゆっくり過ごせる
同じ1泊2日の箱根旅行であれば、土曜日から日曜日にかけて行くプランもあります。出発時間を遅めにすれば土曜日の朝をゆっくり自宅で過ごせますし、そこから日曜日にかけて観光すれば箱根は十分に楽しめます。
でもそうすると、観光プランによっては月曜日に疲れを残してしまうことがあります。翌日に備えて日曜日は早めに帰路についたとしても、移動だってそれなりに体力を消耗しますからね。
一方で金曜日の夜から土曜日にかけて箱根を観光した場合、日曜日は丸1日自宅でゆっくり過ごすことができます。万全の状態で月曜日を迎えることができるわけです。
以上が、僕が思う金曜日の夜から箱根旅行に行くメリットです。
出発は少々バタバタするかもしれませんが、金曜日から箱根に行くことで時間を有効に使うことができます。
金曜日の夜から電車で行く箱根旅行プラン
金曜日の夜から電車で行く箱根旅行は、2日目の過ごし方には色々と選択肢があります。
ただただゆっくり過ごすのもアリ、適度に観光するのもアリ、箱根ゴールデンコースに沿って観光スポットをしっかりめぐるのもいいでしょう。
今回は金曜日の仕事帰りから箱根旅行に出発することを想定した観光プランをご紹介します。
電車はもちろんロマンスカーで!
箱根といえば小田急電鉄のロマンスカー。金曜日の夜、新宿駅から箱根湯本駅を目指し出発します。
平日夜のロマンスカー下りは、箱根湯本駅まで1本で行けるのは18時発の列車が最終です。仕事を早く切り上げることができるなら、この時間までに出発できるとラクなのでオススメ。
もし18時発の列車に間に合わなくても、小田原まで行けるロマンスカーはその後も運行しているのでご安心ください。小田原駅からは箱根登山電車に乗り換えし、約15分で箱根湯本駅に到着します。
※最新の時刻表は小田急電鉄の時刻表でご確認ください。
また予めロマンスカーの乗車券がセットになった宿泊プランを予約しておくと、時間がない中での出発もスムーズです。
ロマンスカー往復チケット(特急券・乗車券)がセットの宿泊プランを探す
夕食も時間があれば箱根湯本で!
箱根湯本駅周辺には様々なお店や温泉旅館があります。箱根湯本駅へ早めに到着することができるなら、駅周辺のお店か宿泊先で夕飯を食べたいですよね。
そこで箱根湯本駅周辺のオススメ食事処をいくつかご紹介します。
1.はつ花そば
宿泊先ではなく外で夕飯を済ませるなら、まずは「はつ花そば」の自然薯蕎麦(じねんじょそば)をおすすめします。
箱根湯本駅から歩いて5分ほどの場所に本店、10分ほどの場所に新館があります。営業時間は19時までと早いので要注意。
水を使わず、そば粉・自然薯・卵のみで仕上げた蕎麦は、とろみが強くとても美味しいですよ。
- 営業時間:10時〜19時
- 定休日:水曜日(祝日の場合は前日か翌日)
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本635
- 参考:箱根湯本のお食事(昼食・ランチ・夕食・お土産)なら 自然薯蕎麦の、はつ花そば
2.湯葉丼 直吉
湯葉丼 直吉(なおきち)は箱根湯本駅から徒歩5分ほど。ラストオーダーは18時と早いですが、駅近なので間に合うようでしたら、アツアツふわふわの「湯葉丼」を食べてみてください。
- 営業時間:11時~19時(ラストオーダー18時、湯葉がなくなり次第閉店)
- 定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本696
- 参考:アツアツ!ふわふわ!湯葉丼 直吉の上品な出汁のきいた湯葉丼がオススメ
3.深夜まで営業している居酒屋 歌流多(かるた)
箱根の居酒屋でしたら箱根湯本の「歌流多(かるた)」がオススメ。こちらは箱根では珍しく深夜24時半まで営業している上、料理も絶品のお店。
箱根湯本駅や周辺のホテルへ無料送迎しているのでお酒を飲んでも安心です。
- 営業時間:18時〜24時半
- 定休日:木曜日
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋1
- 参考:箱根湯本の夜はおいしい居酒屋で!歌流多(かるた)なら深夜まで営業・送迎あり
観光地の飲食店は閉店時間が早いので、到着時刻が遅く宿泊先の夕食や箱根湯本駅周辺にある飲食店の営業時間に間に合わなそうでしたら、お弁当を買ってロマンスカー車内で夕食を食べていただくのが良さそうです。
箱根湯本駅周辺の温泉旅館でゆっくりしよう!箱根のオススメ温泉旅館をご紹介
夕食を済ませたら宿泊先のホテル・旅館で温泉を満喫。箱根湯本駅からは、徒歩・シャトルバス(オレンジバス)・タクシーを利用し向かいましょう。
箱根湯本の「ホテルおかだ」に泊まってきた。5本の自家源泉から湧き出る温泉で身も心もリフレッシュ!
各温泉旅館自慢の温泉を思う存分ご堪能ください。
他にも箱根湯本駅周辺には多くの温泉旅館があるのでお好みでどうぞ。箱根湯本駅周辺の温泉旅館はコチラからお探しください。
箱根湯本の温泉旅館・ホテルを探す
【箱根旅行2日目】まずは大涌谷を観光すべく路線バスで移動
箱根で迎える朝はゆっくり
2日目土曜日の朝はチェックアウト時間までゆっくりお過ごしください。早朝の朝風呂だったり、朝食を済ませたり、2度寝してみたり。過ごし方は人それぞれ様々可能です。
だいたい僕は朝食前に朝風呂に入り、スッキリした状態で朝食を取ることが多いです。チェックアウトを済ませたら箱根湯本駅前より、バスで大涌谷を目指します。
伊豆箱根バスで大涌谷へ
今回乗車するのは伊豆箱根バス。バス停「湯本駅」は、箱根湯本駅前の目の前にあります。
バス停周辺地図を開く
箱根湯本駅前のバス停「湯本駅」から「大涌谷」までは伊豆箱根バス1本で行くことが可能です。運賃は860円、箱根湯本駅前から約35分で大涌谷へ到着します。
バスは箱根園行きです。朝や夕方以降は大涌谷を経由しないバスもありますし、同じく箱根湯本駅前には「箱根登山バス」も停車するのでお間違いのないように。
伊豆箱根バス最新時刻表についてはコチラで上記バス停と日時を入力すれば確認可能です。
大涌谷を観光
箱根湯本駅から約35分、大涌谷へ到着です。
大涌谷では噴煙地を登り絶景スポットでの記念撮影や、名物黒たまごを食べたり、大涌谷駅2階のレストラン「大涌谷 駅食堂」で景色を眺めながら昼食に特製カレーを食べたりとお楽しみください。
via 箱根ロープウェイ
大涌谷と箱根ロープウェイの営業状況
箱根山の噴火警戒レベルによっては、大涌谷園地への立ち入りが禁止されたり箱根ロープウェイの営業を中止するケースがあります。
そこで、大涌谷の観光プランを計画する際は火山活動や営業時間について必ず最新の情報をチェックしましょう。こちらの記事で箱根山の噴火警戒レベルや大涌谷などの情報をご案内しています。
今、箱根旅行に行って大丈夫?箱根山の噴火情報・大涌谷などの規制情報まとめ
箱根ロープウェイで芦ノ湖へ
大涌谷駅から箱根ロープウェイへ
大涌谷駅から箱根ロープウェイに乗って芦ノ湖のある桃源台駅へ下っていきます。大涌谷から桃源台駅までは運賃1,050円、約16分で到着します。
この区間の箱根ロープウェイは、芦ノ湖や天候次第では富士山を眺めながらの空中散歩が楽しめます。
箱根ロープウェイの最新運行時間や運賃などはコチラで事前に確認しておきましょう。
桃源台駅からは箱根海賊船で移動。
箱根ロープウェイで終点桃源台駅へ到着したら、芦ノ湖を楽しみながら箱根海賊船で移動します。箱根海賊船は隣接する桃源台港から乗船可能です。
お昼がまだでしたら、桃源台ビューレストランで昼食を済ませてから移動してもいいですね。
箱根海賊船の桃源台港から次の目的地である箱根町港までは運賃1,000円、約30分で到着します。箱根海賊船から眺める芦ノ湖などの景色は綺麗ですし、天気がいい日は船上からも富士山も見えるんです。
箱根町港に着いたら下船しましょう。
箱根関所を観光する。
箱根の観光スポットといえば「箱根関所」も有名です。
箱根関所には、箱根海賊船を箱根町港で下船してから歩いて約5分で到着します。500円の観覧料で、江戸時代の重要な遺跡を復元した箱根関所をご覧ください。
そこまで広くないので観光時間もかかりませんし、天気が良ければご覧の通り素敵な景色も楽しめます。
箱根神社参拝
箱根関所の観光を終えたら、続いて箱根神社を観光します。箱根神社までの行き方は3通り。
- 箱根関所からひたすら歩く(約30分)
- 箱根登山バスと徒歩(約17分)
- 箱根海賊船と徒歩(約25分)
今回は箱根登山バスを利用して向かいます。
箱根関所の最寄りのバス停「箱根関所跡」までは歩いて約2分です。そこから箱根登山バスへ乗車して約2分、バス停「箱根神社入口」で下車しましょう。運賃は170円です。
箱根登山バスの時刻表はコチラでバス停名を入力すれば検索可能です。
バス停「箱根神社入口」から箱根神社までは10分程歩きます。近くまで行くと鳥居が見えてきます。
源頼朝や徳川家康も参拝したという箱根神社は空気が清々しく、見どころとしては本殿のほか美しい参道、芦ノ湖の上に立つ「平和の鳥居」などがあります。とくに近年、平和の鳥居はフォトスポットとしても人気を集めています。
箱根登山バスで箱根湯本へ戻る
箱根神社参拝後はバスで箱根湯本駅まで戻りましょう。まずは芦ノ湖畔を10分ほど歩いてバス停のある元箱根港へ。
元箱根港までは芦ノ湖畔を歩きます。天気がいいととても気持ちいいですよ。元箱根港からは箱根登山バスに乗車します。
箱根湯本駅方面へ行くバスは1,2番乗り場。元箱根港から箱根湯本駅までは、運賃960円、スムーズにいけば約25分の乗車時間で到着します。
箱根湯本の駅前商店街でお土産を買おう
箱根湯本駅へ帰ってきました。ここまでの移動時間を単純計算すると2時間16分ほど。乗り継ぎの待ち時間や昼食を含め各観光スポットでの滞在時間を含めると、チェックアウトからここまでトータルで5時間半ほどの計算です。
ということで、帰りの時間まで買い物や休憩など箱根湯本駅周辺でぶらりと過ごしましょう。箱根湯本の駅前商店街はたくさんのお店と観光客で賑わっています。
箱根sagamiya(さがみや)の「ナッツヴェセル」が超うまい。箱根旅行のお土産におすすめします
もし買い物も済んで帰りの電車まで時間が空いてしまったら、駅近のカフェ ティムニーをおすすめします。駅近ですが早川沿いにあるため騒がしさはなく過ごしやすいカフェです。こだわりの珈琲やケーキも美味しいですよ。
箱根旅行の帰りもロマンスカーで。
箱根旅行からの帰りの電車も行きと同様ロマンスカーがおすすめ。土曜日は夜20時台まで運行しています。
ロマンスカー往復チケット(特急券・乗車券)がセットの宿泊プランでしたら帰りも切符を買わずに済むのでラクですね。
以上で「金曜日の夜から行く1泊2日の箱根旅行」終了です。
金曜日の夜から行く、1泊2日の箱根観光モデルコースまとめ
箱根旅行中の移動にかかった交通費
今回ご紹介した箱根観光プランは電車・バス・船を使って移動しています。フリーパスなど特別なチケットは使用せず、通常料金を支払った場合の交通費は以下の通り。
- ロマンスカー往復4,560円(特急券含む)
- 伊豆箱根バス860円
- 箱根ロープウェイ1,450円
- 箱根海賊船1,000円
- 箱根登山バス1,130円
交通費は合計で9,000円。箱根関所の観覧料500円を加えトータル9,500円です。
ちなみに同じコースを小田急電鉄の箱根フリーパス2日券を利用した場合、トータルでちょっとだけ安くなります。
- 箱根フリーパス2日券5,700円
- ロマンスカー特急券往復2,180円
- 伊豆箱根バス860円
交通費は合計で8,740円。箱根関所も割引料金400円になるのでトータル9,140円です。
今回は大涌谷まで伊豆箱根バス1本で行くルートをご案内しましたが、他にも箱根登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェイを乗り継いで行くルートもあります。なんとこのルートなら全て箱根フリーパスで移動可能!
このように箱根フリーパスを使うと、箱根登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・箱根登山バス(指定区間)が乗り放題で、箱根関所を含む特定の観光地も特別料金で利用できるので、2日目の観光ルート次第では利用したほうがお得です!
箱根フリーパスに関する詳細はこちらでご確認ください。
箱根フリーパスの買い方・使い方・オススメ観光コースをご紹介
アクセスのいい箱根だからできる金曜日夜からの旅行
はじめにも書いたとおり、箱根は都心からのアクセスがいい観光地です。そんな箱根だからこそ、金曜日の夜から出発しても無理のないスケジュールで1泊2日の旅行を楽しむことができるんです。
2日土曜日の観光コースについてはあくまで1例で、もっと観光場所を増やすことも可能ですし、減らして宿泊先とは別の場所で日帰り温泉をゆっくり楽しむのもいいでしょう。金曜日の夜から箱根に滞在しているからこそ、色々とプランを練ることができます。
日帰り旅行もいいですし、土日での旅行ももちろんいいんですが、今後は金曜日の夜からの旅行もあわせて検討してみてはいかがでしょうか?
ほかの箱根旅行プランを探す
今回のもの以外にも箱根旅行プランをご紹介していますので、あわせてお読みください。
- 【電車で日帰り箱根旅行】箱根ゴールデンコース逆回りで観光スポットめぐり
- 【1泊2日の箱根旅行】そのまま使える王道の観光プランで箱根めぐり
- 【1泊2日の箱根旅行】箱根湯本をぶらり散歩。温泉入りながらまったり過ごす
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