AppleがUSB Type-C(以降、USB-C)端子を12インチMacBookに搭載してはや数年。MacBook Pro、SurfaceBook、Android系のスマートフォンなどUSB-C搭載機器は年々増えています。
この流れは今後も続き、現在USB Type-A(以降、USB-A)端子を搭載している周辺機器も、いずれUSB-Cを搭載して生まれ変わるものと思われます。
しかし各社が対応するにはまだ時間が必要。それまでの間、MacBookなどUSB-C搭載PCで周辺機器を使うには「USB-Cハブ」が欠かせません。
当サイトでは過去にも何度かおすすめUSB-Cハブを紹介していますが、今回新たにSatechi社の「LANポート付き Type-C Proハブ」を入手したのでご紹介いたします。
MacBook Pro/Air用にデザインされた本機は1台あると何かと便利。MacBook Pro/MacBook AirユーザーだけどUSB-Cハブを持っていない方はぜひご覧になってください。
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Satechi LANポート付き USB-C Proハブの特徴
今回ご紹介するUSB-Cハブは、Satechi製「Satechi Aluminum Type-C Pro Hub Adapter With Ethernet」というUSB-Cハブ。Satechi(サテチ)社からサンプル提供いただきました。
USB-A変換アダプタとして、またMicro SDカード・HDMIケーブル・LANケーブルの接続も可能という多機能なハブです。
そんなUSB−Cハブの基本仕様をまずは簡単に解説します。
基本仕様
メーカー | Satechi(サテチ) |
---|---|
製品名 | LANポート付き Type-C Proハブ |
メーカー型番 | ST-TCPHES/ST-TCPHEM |
カラー | シルバー・スペースグレイ |
対応PC | MacBook Pro 2016/2017 |
サイズ | 約115mm × 28mm × 11mm |
重さ | 約35g |
インターフェース | USB Type-A×2、USB Type-C×1、HDMI(4K@30Hz)×1、有線LAN×1、Micro SDカードスロット×1 |
メーカー保証 | 18ヶ月 |
動作温度 | 30〜50度 |
その他 | 詳細ページへ |
※サイズ・重量ともに実測値
Satechi LANポート付き USB-C Proハブ開封レビュー
それでは続いてSatechi社のUSB-Cハブを開封していきます。
パッケージから製品まですべてシンプルなデザインがSatechi製品の特徴のひとつ。
箱の中身はUSB-Cハブ本体のみ。カラーはシルバー・スペースグレイと2色展開されており、画像はスペースグレイです。
片面には薄っすらとロゴが印字されていますが、主張しないカラーリングなので環境や角度によってはほとんど見えません。
反対側にはとくに何も印字されておらず、非常にシンプルなデザインに仕上がっています。
このシンプルで無駄がなく洗練されたデザインはSatechi製品の特徴であり、Satechi製品をオススメするポイントの一つ。
USB-CハブをMacBook Proに接続すると薄っすら控えめにライトが点灯します。あまりにも控えめに点灯しているので、角度によっては気がつかないほど。
豊富な接続端子はUSB・HDMI・LAN・Micro SDカードスロットと全部入り
SatechiのUSB-Cハブ1番の特長は豊富な接続端子。様々な周辺接続機器をお持ちの方でも、とりあえずコレ1台あれば事足りる方が多いのではないでしょうか。
USB-A×2口、USB-C(Power Delivery)×1口、HDMI×1口と4端子が並んでいます。
Micro SDカードスロットはこちら。
そして「MacBook Pro用USB-Cハブの大本命!Satechi Type C Pro Hubの完成度が高い!」という記事でご紹介したモデル(Type-C Pro Hub)には搭載されていない有線LAN端子がこちらに搭載。
指でちょこっと持ち上げるとポート部分が広がりますので、そしたらLANケーブルを接続してください。Wi-Fiでのネット接続が主流ではあるものの、有線LANのみのホテル等などでの活躍が期待されます。
Satechi LANポート付き USB-C Proハブのおすすめポイント
MacBook (Pro・Air)との相性がいい
MacBook Pro/Air用のUSB-CハブなのでMacとの相性が抜群です。実際に13インチMacBook Proと接続してみます。(MacBook Proがシルバー、USB-Cハブがスペースグレイで色が合っていない点はご容赦ください…)
Macの特徴であるアルミデザインを採用しているので、接続した時にApple純正品かと思わせます。
MacBook Proの側面にピタッとフィット。MacBook Pro用に設計されているのでUSB−Cハブも薄型です。
ほんの数ミリ、USB-CハブがMacBook Proのキーボード面より上にはみ出ますが気にならない程度です。
USBケーブルを繋いでみます。USB-Cハブ本体がケーブル無しの直挿しタイプなので、ゴチャゴチャせずスッキリしていいですね。
ちなみに複数機器を同時接続してみても動作は安定。外付けHDDを接続してMacのバックアップを試みても、特に問題なく動いています。
統一感も出ますので、お使いのMacBook Proにカラーを合わせてお使いいただくと良いでしょう。
旧型モデルよりMicro SDカードが接続しやすくなった
従来モデルはSDカード・Micro SDカードスロットがUSB-Cハブの側面に縦に並んでいました。そのため周囲のスペースも狭く、小さなMicro SDカードを抜き差しするのが若干不便に感じていました。
その点、本モデルはMicro SDカードスロットの位置が変更され、SDカードスロットも廃止されたことによってスペースに余裕が生まれたので、抜き差しやすく使い勝手が向上しています。
Satechi LANポート付き USB-C Proハブのイマイチなポイント
可動する有線LAN端子部分が樹脂製でアルミで統一されたモデルに比べデザイン面で見劣り
「LANポート付き USB-C Proハブ」と同じSatechi製で、Mac本体に直接接続するタイプのUSB-Cハブに「Type-C Proハブ」という製品があります。
画像左が当記事で紹介している「LANポート付き USB-C Proハブ」、画像右シルバーの製品が「Type-C Proハブ」です。
大きな違いはLAN端子、SDカードスロットの有無。どちらもMacBook Pro用モデルのアルミデザインなのでサイズはあまり変わりません。
しかし当記事で紹介している「LANポート付き USB-C Proハブ」は可動する有線LAN端子を搭載しているため、その部分だけアルミ素材ではありません。USB-Cハブ全体がアルミで統一されたモデルと並べてみると、シンプルで洗練されたデザイン性という面では若干見劣ります。
なお「Type-C Pro Hub」については、以下の記事で詳しく紹介しているのであわせてお読みください。
MacBook (Pro・Air)用USB-Cハブの大本命!Satechi Type-C Pro Hubの完成度が高い!
LAN接続するにはMacBook Proの左側にハブを繋がないと利用不可
ハブ全体が薄いにも関わらずLAN端子を搭載できているのは、LAN端子を指で可動させる仕組みを採用しているため。
しかしLAN端子を広げるには可動部分を上向きにしなければならず、MacBook Proの左側にUSB-Cハブを接続しなければなりません。
MacBook Proの右側に接続していると、LAN端子を広げたくても物理的に不可。LANを繋いでからMacに繋げばOKですが、ハブに対してちょっとでも上から触れると負荷がかかりそうです。
使用方法によってUSB-Cハブを右側へ繋がないといけない方もいると思うので、接続向きが限定されるのは使い勝手としてちょっとイマイチです。
Satechi LANポート付き USB-C Proハブレビューまとめ
生まれ変わったSatechi製USB-C Proハブは、MacBook Proとの相性がいいアルミデザインと、様々な機器との接続が可能な多機能変換アダプタとして優れています。
はじめの1台としての購入におすすめですし、むしろコレ1台あれば多くの方は事足りるのではないでしょうか。万が一の時も、メーカー保証が18ヶ月もあるので安心ですしね。
シルバー・スペースグレイの2色展開なので、お使いのMacBook Proにあわせたカラーがおすすめです。