普段あまり意識しないMacBook (Pro・Air)のバッテリー交換時期。
なんとなくそのまま使い続け、調子が悪くなってきたり故障したら新しいモデルを買う。そんなユーザーが多いのではないかと思います。
Macのノートブックに限らずバッテリーは消耗品。各モデルには使用期間(寿命)の目安があるものです。それを経過しても気にせず長年使い続けると、バッテリーが膨張してボディが膨れ上がってしまうことも…。
でも「MacBook (Pro・Air)のバッテリー寿命」なんて言われても、何年使えるものなのか、そして現在どの程度消耗しているのかなんてわかりませんよね?
そこで今回は、MacBook (Pro・Air)のモデル別バッテリー使用期間(寿命)、そしてあなたのMacのバッテリーが現時点でどの程度使われているのか調べる方法をお伝えします。
モデル別MacBook (Pro・Air)のバッテリー寿命・充放電回数
MacBookのバッテリー交換時期に大きく影響するのが「充放電回数」です。
充放電回数とは?
Mac ノートブックを使うと、バッテリーの充放電回数が増えていきます。ここで言う充電回数は、バッテリー電力をすべて使い切った時点で 1 回とカウントされます。実際に充電する回数は必ずしも 1 回であるとは限りません。
たとえば、1 日でノートブックのバッテリー容量の半分を消費した後、完全に再充電したとします。翌日も同じことを繰り返した場合、充電回数は 2 回ではなく 1 回とカウントされます。このため、充電回数 1 回分の充電に数日かかることもあります。
ここでは詳しい仕組みを理解する必要はなく、1度の満充電≠充放電回数1回(イコールではない)とだけ覚えておけば良いと思います。後述しますが、この充放電回数は自分で数えなくても簡単に確認することが可能です。
MacBook (Pro・Air)各モデルには充放電回数の上限が明記されており、この上限を上回ったバッテリーは「消耗」したとAppleは判断します。
言い換えると、充放電回数の上限はAppleが推奨するバッテリー交換時期(寿命)というわけです。
MacBook (Pro・Air)各モデルの充放電回数上限
それでは続いて、実際にMacBook (Pro・Air)各モデルの充放電回数が上限で何回なのか仕様を確認してみましょう。
製品 | モデル | 最大充放電回数 |
---|---|---|
12インチMacBook | 2017年モデル | 1000回 |
2016年モデル | ||
2015年モデル | ||
MacBook Pro | 2020年モデル | |
2019年モデル | ||
2018年モデル | ||
2017年モデル | ||
2016年モデル | ||
2015年モデル | ||
MacBook Air | 2020年モデル | |
2019年モデル | ||
2018年モデル | ||
2017年モデル | ||
2015年モデル | ||
2014年モデル |
上の表は12インチMacBook、MacBook Pro、MacBook Airそれぞれ直近3モデルの充放電回数上限です。
ご覧の通り最近のMacBookシリーズは全て充放電回数1000回が上限になっています。上記以外の過去モデルについてはApple公式サイトにてご確認いただけます。
「充電回数」と「充放電回数」はイコールではありませんが、わかりやすく毎日充電して充放電回数も1回増えたとした場合に、1000回に達するのは2年と9ヶ月ほど。「そろそろバッテリー交換が必要か」を確認する目安時期として3年ぐらいと覚えておくと良さそうです。
続いて、あなたのMacが現在何回の充放電を行っているのか確認する方法をご説明します。
MacBook (Pro・Air)が何回充放電されているのか回数を調べる方法
お使いのMacが現在何回充放電されているのか、簡単な手順で確認することが可能です。
充放電回数の確認手順
- メニューバー1番左の「Apple () メニュー」内「このMacについて」をクリック
- 「システムレポート」をクリック
- 左側の項目名から「電源」をクリック、「充放電回数」に現在の充放電回数を確認
キャプチャを使って順にご説明します。
まずはメニューバー1番左の「Apple () メニュー」内「このMacについて」をクリック
ポップアップされた画面内「システムレポート」をクリック
左側の項目名から「電源」をクリック、「充放電回数」に現在の充放電回数が表示されています。
この回数が先ほど説明したモデル別の充放電回数上限に達しているかどうかが、バッテリーが寿命を迎えているかどうかの一つの目安。Appleも充電回数の上限を超えたら新しいバッテリーに交換するようオススメします。
バッテリーの充電回数は上限が決められています。上限を超えたら新しいバッテリーに交換することをお勧めします。充放電回数が上限を超えてもバッテリーを使い続けることはできますが、バッテリーの駆動時間は短くなります。
頻繁に確認するものではありませんが、定期的にチェックしておくことでバッテリーの寿命に備えやすくなります。
バッテリーサービス(交換修理)費用
AppleによるMacBook (Pro・Air)のバッテリー交換費用(バッテリーサービス)は以下の通りです。
製品 | モデル | 金額 |
---|---|---|
12インチ MacBook | 19,800円 | |
MacBook Pro | 16インチ MacBook Pro | 19,800円 |
15インチ MacBook Pro Retinaディスプレイ | ||
13インチ MacBook Pro Retinaディスプレイ | ||
15インチ MacBook Pro | 12,800円 | |
13インチ MacBook Pro | ||
MacBook Air | 13インチ MacBook Air | 12,800円 |
11 インチ MacBook Air |
※上記金額はいずれも税別です。
最新情報はAppleサポート公式サイトで確認いただけます。症状によってはバッテリー以外にも問題があるケースや、AppleCare+の保証対象になる場合がありますので、最終的にはAppleのサポートに相談しましょう。
MacBook (Pro・Air)のバッテリー寿命に備えて定期的なデータバックアップを
当記事では、MacBook (Pro・Air)のモデル別バッテリー使用期間(寿命)、そして、お使いのMacBookのバッテリーが現時点でどの程度使われているのかチェック方法、バッテリーサービス(交換修理)費用をご紹介しました。
消耗品であるバッテリーは長年機器を愛用すると必ず交換時期を迎えます。そんな時、データのバックアップなど交換修理に向けて準備をしていなければ、急に製品が使えなくなって慌ててしまうこともあるでしょう。
ご説明した通り、幸いにも12インチMacBook、MacBook Pro、MacBook Airは、バッテリーの交換目安となる充放電回数を確認することが可能です。万が一に備えて定期的なバックアップ、そしてたまに機器の充放電回数を確認しながら使用されることをオススメします。
Time Machine(タイムマシン)機能を利用すれば外付けHDDへのバックアップもカンタン。万が一に備えて定期的に行いましょう。