毎日の家事、大変ですよね。
料理・食器洗い・掃除・洗濯などやることは多いですし、食器洗いのように水仕事を毎日していると手荒れに悩まされることもあります。
「毎日やらなきゃいけない家事を少しでも減らしてラクしたい」
「料理は好きだけど後片付け(食器洗い)は面倒なのでやりたくない」
「水仕事を減らして手荒れを治したい」
「家事にかかる時間を削減して自分や家族との時間を増やしたい」
一度はそう思ったことありませんか?
こうした日頃の家事に関する悩みから少しでも解放されるため、自宅(賃貸住宅)に「食洗機(食器洗い乾燥機/食器洗い機)」を設置。結論からいうと、食洗機の効果は絶大でした。
当記事では、家事をラクするため賃貸住宅に食洗機を設置した筆者が、「賃貸住宅に食洗機を設置してみて感じた9つのメリット・デメリット」を解説していきます。
賃貸住宅にも食洗機は設置できるの?
そもそもマンション・アパートなどの賃貸住宅に住んでいると、食洗機の購入を検討する以前に、食洗機を設置できるものなのかよくわからないですよね。
「食洗機は戸建て住宅に住んでいる方が使うもの」
「食洗機は家族で住んでいる方が使うもので一人暮らし向けじゃない」
これはどちらも間違い。賃貸住宅だとビルトインタイプ(キッチンはめ込み型)の食洗機は設置できませんが、スペースや電源を確保できれば据え置き型の食洗機を設置することが可能です。
まずはメリット・デメリットの前に、食洗機設置に関する基本的なことをサラっとご説明していきます。今すぐ「賃貸住宅に食洗機を設置してみて感じた9つのメリット・デメリット」を知りたい方はどうぞ読み飛ばしてください。
どんなところに設置できるの?
まずはじめに、「食洗機(食器洗い乾燥機/食器洗い機)」はどんな場所に設置できるのか解説していきます。
次のチェックポイントに気をつけながらご自宅のキッチンに当てはめてみてください。
- 食洗機を水平に置ける設置床面積があるか
- 食洗機上部の排気口から蒸気が出ても大丈夫なスペースがあるか
- 食洗機のドアを開閉できる奥行きを確保できるか
食洗機本体の寸法(幅・高さ・奥行き)が収まるスペースがあることはもちろんですが、それに上記ポイントを加えてご自宅のキッチンに置けるモデルを検討しましょう。
パナソニックの食器洗い乾燥機「NP-TH1-W(白)」を例にすると、本体サイズはカタログスペックで幅550×奥行き344×高さ598mm。前開きドアを開けると奥行きは565mmになります。これに本体両サイドや後ろには各5mm、上部には52mm程度のスペースを最低限確保できる設置場所が推奨されています。
食洗機本体の大きさはモデルによって異なり、それによって必要な設置スペースも違いますので、購入前にはメーカーが推奨している設置スペースを確認するようにしましょう!
しかしこれらのポイントをおさえておけば、あとはキッチンのスペースと使い方に合わせて設置できるので、賃貸住宅でも使用可能です。
食洗機は個人(素人)でも設置できるの?
結論から言うと、食洗機の設置は個人(素人)でも可能。しかしその作業コストを考えるとオススメしません。
ざっくり食洗機を設置する作業工程を書き出すと以下の流れになります。
- 水道の元栓を閉める
- 水道本体を取り外す
- 分岐水栓を取り付け水道本体を取り付け
- 水道の元栓を開ける
- 食洗機を設置
- 食洗機の給水ホースを分岐水栓に取り付け
- 給水・排水ができるか試運転
これを個人(素人)が一人でやると時間もかかり結構大変です。
例えば食洗機を使用するには水道から給水しますので、分岐水栓が必要です。
自宅の水栓に合う分岐水栓の品番はパナソニックの分岐水栓ガイドで調べて購入できましたが、これを設置するには水道の元栓を閉めて水道を取り外さなければいけません。賃貸住宅ですと、水道の元栓がどこにあるのか調べることから始まります。(管理会社へ問い合わせればわかります)
どうにか分岐水栓を取り付けできても、食洗機を使用場所にセットして給水・排水ホースを取り付けたりなど、なかなかハードです。
購入店によって食洗機の取り付け費用も異なると思いますが、例えばビックカメラで購入時にお申し込みすると、標準設置工事料金として4,870円(税抜)〜依頼可能ですので、これから購入される方は設置依頼のご利用をオススメします。(2018年11月現在)
賃貸住宅にはどんな食洗機がオススメ?
ビルトインタイプ(キッチンはめ込み型)の食洗機でしたらメーカーの選択肢も増えますが、マンション・アパートなど賃貸住宅では据え置き型の食洗機ですのでメーカーはPanasonic(パナソニック)一択。(2018年11月現在)
選び方は、サイズ・高温除菌機能の有無・乾燥機能の有無を中心にご家庭に合ったモデルを選ぶと良いと思います。僕はレギュラーサイズで高温除菌機能を搭載している「NP-THシリーズ」を使用しています。
据え置き型食洗機はメーカーの選択肢がない分、必要な条件を書き出すとおのずとモデルが決定するので商品選びで迷うことは少ないでしょう。
賃貸住宅に設置して感じた食洗機のメリット
ここからは、賃貸住宅に食洗機を設置してみて感じたメリットをお伝えしていきます。
家事を時短することで自由な時間が増える
まず1つ目のメリットは、食洗機を設置すると食器洗いにかかる時間を短縮できるので自由な時間が増えること。
食洗機があると、料理・食後に食器を洗ったり拭く時間がほぼなくなります。一度にかかっていた時間は数分かもしれませんが、1日数回を毎日行うものですから、積み重なるとかなりの時短になりますよね。
食器を並べてボタンを押す、あとはソファに座ってまったり自由な時間を過ごしてみると、初日から「食洗機を買って良かった」と感じます。
家事を減らしてパパ・ママをサポート!
家族住まいだと、家事をやるやらないで険悪になることもあると思います。食洗機のように便利家電を導入するだけで家事を1つ減らしてしまえば、こうした家族内トラブルも起こりにくくなるのではないかと感じています。
自由な時間が増えればコミュニケーションを取れる時間も増えますし、子供が小さいと主夫・主婦は家事や子育てで24時間ほとんど休みがありません。そんな状況から家事を1つ減らしてくれる食洗機は非常に重宝するはずです。
ルンバの兄弟分、床拭きロボット「ブラーバ」が最高すぎて毎日感動。
忙しくても食器を溜めることがなくなりシンクがキレイ
ただでさえ面倒な食器洗いは、仕事が忙しくて疲れが溜まっていたりすると、より一層面倒に感じて後回しにしがちですよね。「食事を済ませたらそのまま休憩」を繰り返しているうちに、食器を溜め込んでしまう方もいらっしゃると思います。
しかし食洗機があれば、食後に食器を食洗機に置くようになります。シンクに食器を置くこと自体が減りますし、あとはボタン1つで食器を洗ってくれるので溜め込むことがなくなります。
食洗機設置で手荒れしにくくなる
日々の食器洗いは肌への影響もあります。水またはぬるま湯、そして洗剤を使うことによって、手荒れにお悩みの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。僕も経験者なのですが、一度手が荒れてしまうと水仕事をやめない限りなかなか治らないんですよね。
食洗機を使うようになってからは水仕事にかかる時間が減少し、手荒れしにくくなったと感じています。料理や掃除など水仕事は他にもあるとはいえ、食洗機によって水仕事1つ減らせた影響はやはり大きいです。
焦げ・こびりつきを除いて手洗いよりもキレイに洗え食器も衛生的
「食洗機はラクそうだけど、洗い残しもありそう」
食洗機を購入する以前はそんな心配をしていたこともありましたが、食洗機ってビックリするほどキレイに洗えます。
というのも食洗機は手洗いと違い高温のお湯・強力な食洗機用の洗剤・高圧水流で洗うことができるから。スポンジでゴシゴシこすらなくても汚れを綺麗に落とすことができるようです。
手洗いだと大変なカレーやビーフシチューを食べたあとの食器・鍋に付いている油汚れもキレイに洗えた時には感動しました。反対にお米や卵など、こびりついた汚れは洗剤やお湯の力じゃ落としにくいようで、事前に水で軽く予備洗いしておいたほうが洗い残しがありません。
賃貸住宅に設置して感じた食洗機のデメリット
続いて、賃貸住宅に食洗機を設置してみて感じたデメリットをお伝えしていきます。
完全に洗い物がなくなるわけではない
食洗機を設置しても、食器洗いがゼロになるわけではありません。
例えば前述の通り、焦げ・こびりついた汚れをしっかり落とすには水で軽く予備洗いしたほうが良いですし、一度の調理で多数の調理器具・食器を用いると食洗機に入りきらないこともあります。
洗剤を使ってガッツリ手洗いすることはなくなりましたが、人の手を完全に不要にするにはもう少々技術進歩が必要そうです。
賃貸住宅を引っ越しすると水道の形状が変わってしまう
食洗機を使うにはキッチンの水道から給水するのに分岐水栓の取り付けが必要です。しかし水道の形状にも様々あるので、今住んでいる賃貸住宅から別のマンション・アパートに引っ越しすると、今とは違う分岐水栓の購入が必要になるかもしれません。
分岐水栓自体は1個10,000円以下で購入できるので、高頻度で引っ越ししなければ負担も大きくありませんが、賃貸住宅住まいならではのデメリットです。
食洗機への皿の置き方に最初は苦戦するかも
食洗機を購入して唯一慣れが必要だったのが「食器の置き方」です。食洗機の洗浄ノズルで隅々までキレイに洗うには、メーカー推奨の置き方で並べることがポイント。
画像のように食洗機の洗浄ノズルを意識して置くとキレイに洗えるそうです。すぐに慣れはしましたが、手洗いから食洗機に変えて最初のうちは勝手がつかめないかもしれません。
コース運転時間が長いので、コップの溜め込みに注意
食器洗い乾燥機/食器洗い機のモデル・コースによって異なりますが、食洗機はそれなりに長時間運転いたします。
標準 | 約79〜84分 |
---|---|
パワフル | 約125〜130分 |
低温ソフト | 約145〜150分 |
スピーディー | 約29分 |
乾燥 | 約60分 |
お手入れ | 約130分 |
少量 | 約73〜78分 |
※乾燥時間含む ※ドライキープ時間含まず |
例えばパナソニック「NP-TH1」だと上記の通り標準モードだと乾燥時間含めて80分ほど。そのため自宅でコーヒーなどを頻繁に飲む方は、コップを溜めてまとめて洗浄してしまうと、飲みたくてもコップがないという状況になりかねません。
食洗機コース運転中に近くに座っていると洗浄音が気になるかも
食洗機で洗浄中・乾燥中は動作音が聞こえます。前述の通り長時間運転しますので、設置場所のすぐ近くに座っていると気になるかもしれません。
ただし音自体は極端に大きなものではありませんので、あくまで「食洗機の近くで作業していたら気になるかも」というレベルです。
ちなみに僕は、夜寝る前に食洗機をスタートして寝室に移動するケースが多いのですが、就寝中に洗浄音が気になって目覚めたことはありません。
賃貸住宅に食器洗い乾燥機を設置して感じたメリット・デメリットまとめ
食器洗いのように毎日やる家事を時短できる家電の導入は、積もりに積もって生活を大きく向上することができます。
一度にかかっている時間は数分かもしれませんが、それを毎日続けていること、そしてその家事から解放されるメリットを考えると、投資(購入)コストなんてあっという間に回収可能。僕は賃貸住宅に据え置き型の食洗機を設置して本当に満足しています!
「毎日やらなきゃいけない家事を少しでも減らしてラクしたい」
「料理は好きだけど後片付け(食器洗い)は面倒なのでやりたくない」
「水仕事を減らして手荒れを治したい」
「家事にかかる時間を削減して自分や家族との時間を増やしたい」
マンション・アパートなどの賃貸住宅でも、場所を確保できれば設置できます。上記のように家事でお悩みでしたら、今スグ食洗機購入をオススメします!