自宅の乾燥対策って何かしていますか?特に真冬は寒いし湿度も低いので、暖房器具と湿度の調整が必要です。
乾燥対策といえば加湿器!しかし加湿器といっても大小様々なタイプがあるので、何が良くて何が違うのかイマイチわかりにくいんですよね。
そこで当記事は、極度の乾燥肌である僕が「加湿力」と「手入れが楽」という2つの観点から色々と比較してきて見つけたオススメの加湿器をご紹介します。
乾燥肌でお困りの方、手入れのしやすい加湿器をお探しの方は必見です!
加湿力と手入れのラクさで選んだ「象印のスチーム式加湿器シリーズ」
今回ご紹介するのは象印のスチーム式加湿器。寝室での使用を目的としていたので、「スチーム式」「手入れが楽」「本体サイズがあまり大きすぎない」などを条件に探していたところ目に留まりました。
スチーム式加湿器の基本性能
まずは象印製スチーム式加湿器のシリーズから、「EE-RM35」とサイズ違いの「EE-RM50」を例に基本性能を簡単に整理しておきます。
EE-RM35 | EE-RM50 | |
---|---|---|
加湿タイプ | スチーム式 | |
適用床面積の目安 | 木造和室6畳・プレハブ洋室10畳 | 木造和室8畳・プレハブ洋室13畳 |
加湿能力 | 350mL/h | 480mL/h |
加湿時間 | 強連続6時間・弱連続27時間 | 強連続6時間・弱連続24時間 |
外形寸法 ※幅×奥行×高さ(cm) | 24×26×27.5 | 24×26×31.5 |
どちらもスチーム式の加湿器で、違いは適用床面積。
購入した「EE-RM35」は木造和室で6畳・プレハブ洋室で10畳が使用目安となる部屋面積なので、リビングなどもう少し広い部屋で使う場合はワンサイズ上の「EE-RM50」のほうが適しています。
「EE-○○35/50」とアルファベット違いで後継モデルも発売されていますが、35と50の基本的な違いは容量ですのでモデル選びの参考にしてください。
スチーム式の加湿器がココがすごい
今回購入した加湿器は「スチーム式」ですが、世の中にはたくさんの加湿器があり、その加湿方法にも様々なタイプがあります。
- スチーム式加湿器
- 気化式加湿器
- 超音波式加湿器
- ハイブリッド式加湿器(温風気化式)
- ハイブリッド式加湿器(加熱超音波式)
「スチーム式」は加湿器に入れた水道水をヒーターで沸騰させ、その蒸気で素早く加湿していく仕組み。吹出口から出る水分は煮沸消毒された蒸気なので衛生的だし、シンプルな構造で手入れしやすい製品が多いことが特徴です。
僕と同じように、「加湿力」「手入れが楽」この2点を満たす加湿器を求めている方には、スチーム式の加湿器がピッタリです。
象印のスチーム式加湿器を開封レビュー。電気ポットのようなデザインにシンプルで簡単な使い心地
それでは購入した象印のスチーム式加湿器「EE-RM35」を開封していきます。
象印のスチーム式加湿器「EE-RM35」は、昔使っていた「電気ポット」にソックリという印象。
本体前面には加湿機能オンオフやタイマーなどのボタン、湿度モニターランプが搭載。
ステッカーを剥がしてみましたが見た目の印象はやはり電気ポットのよう。
電源コードの他、取扱説明書が同梱されています。
上蓋を開けるには最初にロック解除レバーを押し、そのまま開閉つまみを引き上げます。
上蓋開けた加湿器の後ろ姿もまるで電気ポットのよう。上蓋を本体に取り付けている箇所の黒い部分を両サイドから押しながら持ち上げると完全に取り外すことも可能。
取り外した上蓋。水道水の注ぎ口が狭くて気を使う加湿器もありますが、象印のスチーム式加湿器EE-RMシリーズならパカっとフタを外して水入れも楽ちんです。
タンク内側に印字されているメモリを見ながら水道水を入れましょう。水の量と「強」「弱」モードに応じて何時間加湿できるか目安時間がかかれているのでわかりやすい。
水道水を入れたら加湿器を電源コンセントに繋ぎます。この辺の使い勝手はもう電気ポットとビックリするぐらい同じ。
「高め」「標準」「ひかえめ」と3段階の運転モードやタイマーなど便利な機能はありますが、本体前面のボタンを押すだけで切り替えできる簡単な仕様になっているので難しい部分は一切ありません。
象印のスチーム式加湿器オススメポイント!
真冬でも感じる確かな加湿力
「EE-RM35」のタンクいっぱいに水道水を入れて「標準」でスタートすると、約20分ほどで軽くグツグツというかシューシュー音が聞こえ始めます。(若干の湯気も見える)
そのまま稼働させておくと1時間もかからずに湿度50%到達。開始前の湿度は40%にも満たなかったのが、あっという間に快適な湿度までアップしました。もちろん他の加湿器は停止しています。
加湿器を購入する以上、いくら手入れ方法が簡単だったり見た目が良くても、加湿力がなくては意味がありませんよね。象印のスチーム式加湿器「EE-RM35」ならその心配は不要。確かな加湿力に大変満足しています。
シンプルで使い勝手が良い
象印のスチーム式加湿器は購入したEE-RMシリーズをはじめ過去のシリーズも、正直オシャレさは感じられません。
シンプルなデザインという点は良いのですが、リビングに設置するとコレ1台あるだけで一気に生活感が高まります。
理想をいうと今後リリースされる後継モデルでは、Dyson(ダイソン)をはじめとするオシャレで機能性もあるデザイン家電の要素を多少追加して欲しいところです。
しかし使い勝手の良さは間違いありません!複雑な操作がなく取扱説明書無しでもとりあえず使い始めることができる簡単さは特徴といってもいいでしょう。
毎日使い続けるからこそ大切な「手入れ」の簡単さ(楽さ)
これまで気化式・超音波式など色々な加湿器を使ってきましたが、共通しているデメリットは手入れの面倒さでした。
特に冬の間は毎日使い続けるモノですので、定期的に清掃しないと内部に雑菌が繁殖しやすく、衛生的ではないミストを部屋中に噴出してします恐れがあります。複雑な製品になるとフィルター等パーツをバラしたり戻したりするのも大変で、より一層手入れが面倒になってしまいます。
その点この加湿器は、フッ素加工内容器なので汚れがこびりつきにくく、手入れが面倒なフィルターが無い構造。上蓋は取り外して布などで拭いて上げればOK、タンクの中は1〜2ヶ月に1度クエン酸を入れて洗浄するだけなので、他加湿器の手入れに比べて圧倒的に簡単です。
そもそもスチーム式加湿器なので内部で水を煮沸消毒する仕組み上雑菌がわきにくいですし、それに加えて象印EE-RMシリーズのように構造もシンプルだと手入れも楽であっという間に終わります。
一度買ったら長年使い続けるモノだからこそ、「手入れが楽」「手入れいらず」は非常に大切なポイントです。
超音波式加湿器のように周囲のモノに白い粉が付着しない
家電量販店から雑貨屋まで様々なお店で取り扱われているのが超音波式加湿器です。大小様々なデザインレパートリーがあってオシャレなんですが、デメリットの一つが室内に白い粉が付着してしまうこと。
超音波式加湿器は超音波を使って水道水を細かなミストにして噴出します。水道水に含まれるミネラル分もそのまま噴出されるので、床やモノに付着した後に白い粉として残ります。
スチーム式加湿器は水道水を沸かして蒸気を噴出しますので、周囲のモノに白い粉が付着していることはありません。
内部の手入れがラクなだけでなく、周囲の手入れもラクなのがスチーム式加湿器の特徴です。
象印のスチーム式加湿器で気をつけるべきポイント
熱い蒸気が出るので設置場所には要注意
スチーム式加湿器である象印EE-RMシリーズは、使用中に上蓋の蒸気吹出口から熱い蒸気が噴出されます。
とくに小さな子供のいる家庭では、使用中に誤って触れてしまうことがないよう手の届かない場所に設置しましょう。
アラーム音(電子音)は音量調整・消音不可
EE-RM35は給水などを知らせる時にアラーム音(電子音)が鳴ります。この音量は調整することができず、消音にすることもできません。
夜間に部屋が静かだとちょっとだけ気になるので、音の大きさを多少調整できると良いなと感じました。
※決して大音量ではなく要注意ポイントとしてあげるほど実際は気になっていませんが、なかには気にされる方もいると思ったのであげさせていただきました。
毎月の電気代が多少高くなるかも…?
スチーム式加湿器はお湯を沸かすので消費電料は高め。毎日使い続けると月々の電気代が多少高くなる可能性があります。
しかし本機を購入してから前年の冬と電気代を比較してみたところ、月々の支払いにそう違いはありませんでした。
冬は暖房機器や本機以外の加湿器も使いますので、当然他の季節と比べ電気代は高いものの、EE-RM35を使って極端に電気代が跳ね上がることは今のところなさそうです。
まとめ|確かな加湿力と手入れの楽さを追求した象印のスチーム式加湿器
象印のスチーム式加湿器EE-RMシリーズはシンプルで使いやすいデザイン、手入れの楽さ、確かな加湿力に大変満足しています。寒くて乾燥する季節もコレがあれば安心して暖房を使えますし、寝ている間に喉を痛めることもなさそうです。
あえて希望を述べるとするなら、この性能に「デザイン」と「湿度計」が加わったら敵無しだなということ。
今の機能性を落とさずオシャレなデザイン家電に仕上げろとは言いませんが、カラーリングや本体形状を多少変化させるだけでも印象はグッと変わるのではないかと感じています。それと前面に搭載されている湿度モニター(高湿・適湿・低湿のランプ)がざっくり過ぎてあまり活用できるシーンがないので、湿度をデジタルに表示できると良さそうです。(サイズを考えると難しそうですが…)
希望はそれぐらい。加湿機能も、手入れのしやすさにも、本当に満足しています。
今後もしばらくは象印のスチーム式加湿器を使い続けると思うので、買い替えを検討するまでの間さらなる進化を遂げていることに期待しています。