ある日、愛用しているMacBook Air(Pro)のボディ(バッテリー)が膨張していることに気がついたらどうしますか?
見るからに修理は必要そうだし、パソコン内に保存している大切なデータは大丈夫なのかと心配ですよね。なかにはこのまま放置したら、いつか爆発してしまうのではないかと不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
まさに先日、自宅でそんな状況に遭ってしまいました。
長年愛用していたMacBook Airのボディ中心(やや右より)が膨れ上がり、閉じることができなくなっていたのです。
結論としては、MacBook Air内蔵のバッテリー膨張が原因だったわけですが、同じ症状が発生してお困りの方に参考になればと、備忘録を兼ねて書きまとめていきます。
MacBook Airのバッテリーが膨張!電源アダプター無しでは使用不可
ある日気がつくとMacBook Air 11インチのボディが膨れ上がっていた。
現在、僕が仕事用PCとして主に使っているのはMacBook Proですが、それ以外にMacBook Airを所有しています。
このMacBook Airとの付き合いは長く、かれこれもう7年ぐらい使っています。
以前は仕事用PCとして使っていましたが、今ではほぼブライベート用。さらにはその使用頻度も年々少なくなってきていました。
それでも長年使っていただけあって愛着もあったので、人に譲ったり買取ショップに売ろうという考えには至らなかったんですよね。
しかしそんなMacBook Airも先日から調子悪いなぁと感じる日が続いており、今回気がついた時にはボディが膨れ上がってしまいました。本体を綺麗に閉じることができません。
頑張ってもここまでしか閉じることができない状況です。
バッテリー膨張の前兆は充電切れが早くなったこと。
メイン使用のPCではなくなったとはいえ、自宅にいる時はそれなりの頻度で使用していたMacBook Air。実は今回バッテリーが膨張する前から前兆ともいえる症状が発生していました。
使用中に突然シャットダウンすることが増えたり、バッテリーの充電切れが早かったりと、軽度な作業しかしていないにも関わらず調子の悪い日々が続いていたのです。
その間もちろん、macOSや使用しているソフトウェアのアップデート、さらにはリカバリー(初期化)まで行いましたが状況は変わりません。
この頃から既にバッテリーがダメになっていたのでしょうね。
電源アダプター無しでは使用不可。原因はバッテリーの寿命で間違いなさそう。
角度を変えて見てみると、トラックパッドの中心(やや右側)が膨れていることがわかります。
またさらに、直前まで充電していたにも関わらず、電源アダプターを外したままだとMacを起動できない状況。繋いだままなら起動できますが、その後使用中に電源アダプターを外すとやっぱりシャットダウンしてしまいます。
この時点で僕は、膨張の原因はバッテリーだと確信します。
トラックパッドも反応が悪くなりました。膨れている右側は全然反応せず、左側を使えばどうにか操作可能な状況です。
MacBook Air(Pro)のバッテリー消耗状況や寿命の目安を確認する方法
本症状のように膨らまなくても、12インチMacBook、MacBook Air、MacBook Proいずれもバッテリーは消耗品。充放電(使用・充電)を重ねた後に寿命(交換時期)を迎えます。
各機器毎にバッテリー交換時期(充放電回数の上限)は決まっていて、例えば今回故障したMacBook Airの場合は充放電回数は1000回が目安。
ご自身の機器が現在何回充放電を行っているのか、念のため確認したい時は以下の方法で確認してみましょう。
MacBook (Pro・Air)バッテリーの寿命って何年?交換修理の費用は?
バッテリー膨張の対処方法は交換修理!
まずはAppleのサポートへ相談
今回のような症状に限らずMacのトラブルで困った時は、まずはAppleのサポートへ電話やチャット、メールで相談しましょう。
適切な対処方法を丁寧に教えていただけます。ちなみに本症状は確認するまでもなくバッテリー交換対応。
現行のMacバッテリー交換は、Appleの正規サービスプロバイダやApple StoreのGenius Barにて対応が必要です。ただしApple StoreのGenius Barは混雑しているので、事前にオンラインで予約することをオススメします。
保証対象外であればバッテリー交換修理は有償
Macのボディが膨らんでいる原因がバッテリーだけであれば、対処方法としてはバッテリー交換対応で済みます。ただし保証対象外であれば有償対応です。
上述の通りこのMacBook Airは7年ほど前のモデルなので、確認するまでもなく有償対応になるでしょう。
膨れ上がったMacBook Airのボディ(トラックパッド)は元に戻る!
バッテリー膨張が原因で膨れ上がったMacBook Airのボディ。いくら修理依頼してバッテリーを交換してもらっても、この膨れ上がったボディはもう元に戻らないんじゃないかと考えていましたが、実際はそうでもないようです。
Appleによれば、アルミの性質もあり極端にダメージを負ってさえいなければ、膨れたボディは自然と元に戻るよう設計されているとのことです。
ボディが膨れてから時間もそんなに経過していませんし、見る限りアルミボディに亀裂なども入っていないので、これならバッテリー交換をすれば自然と元に戻りそうであることがわかりました。
これはひと安心です。
MacBookシリーズ、バッテリー交換の修理金額
さて、症状としてはMacBook Air内蔵バッテリーに原因があることは間違いなさそうですが、1番の問題は購入から7年ほど経過しているこのMacを直すべきか手放すかということ。
そこでひとまず、Appleでバッテリー交換してもらった場合の修理費用、それと修理せずにそのままAppleに引き取ってもらった場合の費用を調べました。
- MacBook Airのバッテリーを交換した場合の修理費用12,800円
- 修理せずMacBook AirをMac下取りプログラムに出した場合の買取査定額0円
上記修理費用は、Apple公式サイトで案内されているバッテリー交換費用です。もちろんそれ以外にも修理が必要であれば料金は加算されます。
またMac下取りプログラムとは、同じくApple公式サイトで紹介されている、パートナー会社のウェブサイトで行った下取り査定額です。
この金額をどう思うか。約7年落ちのサブマシンですので、修理せずどこかの買取ショップへ売ることを決めました。
AppleのMac下取りプログラムでは上述の通り0円という査定額だったので、買取価格比較サイト「ヒカカク!」で他のショップへ相談してみます!
約7年落ち、故障中のMacBook Airが売れた!
MacBook Airを買い取ってもらおうと考えた時、真っ先に頭に思い浮かんだのが買取価格比較サイトの「ヒカカク!」です。
元々何かの記事を読んだ影響でサイトには訪れたことがありまして、いずれ機会があれば利用してみようと思っていたのです。で、さっそくヒカカク!で一括査定をしてみます。
製品名やスペック、付属品の有無、傷や故障状態、買い取り方法(持ち込みor郵送)、連絡先や住所を入力すればあっという間に完了。自動返信メールにて一括査定申し込み完了のお知らせが届きます。
結果を元に1つの買取ショップを選び、数回のメール送受信を経て無事買取手続きに進みます。
長年愛用してきたMacBook Airとついにお別れです。
後日ショップから届いたメールには最終見積金額が記載されていたので、納得してそのままMacBook Airを売りました。AppleのMac下取りプログラムでパートナー会社にそのままお願いしていたら0円だったのでかなり得した気分です。
ヒカカクについては「Mac売るなら買取価格比較サイト「ヒカカク!」がおすすめ!故障している7年前のモデルも売れました」という記事で詳しく紹介していますのであわせてご覧ください。
使い方に気をつけ、バッテリー耐用年数を最大限に延ばそう!
これはMacBook Air(Pro)に限る話でもありませんが、バッテリー(リチウムイオンバッテリー)は消耗品。耐用年数があるものです。
今回のケースではMacBook Air 11インチを約7年間使用した上でバッテリーの寿命を迎えましたが、日々の使用頻度や充電方法など、取り扱い方が違えば寿命は前後します。
ソフトウェアを最新のものへアップデート、本体を熱から守る、過充電を避けたり長期間使わないときでもたまに充電するなど、バッテリーのことを考えた使い方をしていれば、必要以上みバッテリーの耐用年数が短くなることは避けられます。
なにより大事なのことは、それらを理解した上で製品を使うこと、そして前兆症状が発生したら早めにサポートへ相談することです。PCが突然使えなくなってしまっても困らないように、保存しているデータを定期的にバックアップすることも大切です。
パソコンやスマホなどデジタル製品が生活に欠かせない今、万が一のトラブルにも対処できるよう日頃からバックアップしておきましょう。
PCデータのバックアップでしたら外付けHDDを1台は持っておきたいですね。こちらのメーカーでしたらApple公式オンラインストアにも掲載されていますのでチェックしてみましょう。